CONCERT REPORT  
2021/ 4 / 25「スプリングコンサート2021 - Flower Garden - 」
 そして、新しい世界へ。
 
 文章と文章を繋ぐもの、接続詞「そして」。
 今回のコンサートは楽団の過去と今、そして未来を繋ぐコンサートになったような気がしています。

 開場からミラーボールが優しく彩るホール内、BGMが流れています。気が付かれた方もいたかもしれませんが、実はこれ、
2019年10月に行った「第5回定期演奏会」の音源だったんです。つまり、時間は繋がっているということ。

 コンサートはコンクール曲「五月の風」でスタート。「さくらのうた」「バラの謝肉祭」と花にちなんだ曲で繋ぎます。この
あとはアンサンブル3曲。「花の香る季節に」「春の牧歌」「コッツウォルズの風景」。どの曲も先生方がテーマのイメージ、
そして団員のレベルをみて選んでくれた、いわば今回のコンサートの課題曲。どの曲も難易度高めでしたが、みんな本当にがん
ばってくれたと思います。

 15分の休憩・換気後はクラリネットのソロから。これは先生や担当からの提案ではなく、団員からの希望でした。ソロを、
しかもコンサートで吹くって勇気がいると思います。でもステージに立った2人は堂々と演奏をしてくれました。
 このあとの長い転換では練習風景の映像を流しました。ちょっと恥ずかしいですが、普段のこんな練習から繋がってこのコン
サートは出来上がっています、とお伝えしたかったので・・・。

 コンサート終盤は「銀河鉄道999」「ハナミズキ」「明日も」、ポップス3連発。このスプリングコンサートは、来場して
くださった皆さんの背中を後押しする、というのもテーマのひとつ。この3曲はそんなメッセージも込めた選曲でした。
 アンコールは「ラデツキー行進曲」。温故知新。これまでの積み重ねを繋いで“新しい世界へ”向かう。ちょっとオーバーかも
しれませんが、そんな宣言のような演奏で「スプリングコンサート2021」は幕を閉じました。

 今回の公演まで、今の時代を表すように、本当に色々なことがありました。どうしても出られなかった団員もいました。そん
な大変な状況を救ってくれたのは元メンバーの人達でした。エキストラ出演を呼びかけたところ4人が手を上げてくれました。
こんなところでも、図らずも時間の流れだけではない、楽団の繋がりを感じることができました。

 今、楽団は大きな曲がり角にきているかもしれません。その大きな曲がり角の先には何があるのか。それは団員や先生方も、
担当もまだ見えていませんが、少なくとも担当には期待しかありません。その期待がどんな形になるのか、その答えは10月の
定期演奏会まで持ち越しです。

 ひとまず、今お届けできる楽団のお話はここまで・・・そして、新しい世界へ。

 2021 . 5 . 21 制作担当
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